ベイルートの大爆発事故

レバノン・ベイルートの大爆発事故は、その後反政府デモが起きるなど、中東の事情に暗い者にとって、予想外の展開を見せている。

 あの爆発の凄まじさを物語るのは、2度目に発生した白い半球状の雲ではないだろうか。一瞬で消えるが、映像ではそのあと赤みがかった煙が見え、1拍おいて猛烈な爆風が襲ってきている。あの白い雲は、空気中の水蒸気が圧縮されてできたものという説明を聞いたが、大爆発と言われる事故でもあまり見かけない。

 頭に浮かんだのは、1955年前後に頻繁に行われた原爆、水爆の実験を記録した画像である。閃光が走ったあと白いものが見え、そのあとキノコ雲が広がる