「レバノン」の日記一覧

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レバノンの思い出(4) サイダ(シドン)の街

 フェニキア時代の重要都市だったシドン(現サイダ)は地中海の港町で、今もレバノン第3の都市として繁栄しています。  ベイルートからは南へ50㎞ほどの所に位置します。(レバノン全土の面積はちょうど岐阜県くらい、移動にはあまり不便は感じません。)  残念ながら、この町には古代の遺構は殆ど残っていません。  ただ、13世紀に海の中に建てられた十字軍の城(通称:海の城)からは美しい地中海とサイダの街並…

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家で観る映画、例えば「存在のない子供たち」

◎「存在のない子供たち」Capharnaum 2018年 ナディーン・ラバキー レバノン映画 キノフィルムズ 2019.7.20公開 現在上映中の映画館は無いようです。 この手の作品は営業的に難しいのかもしれません。 本作品は、2018年・第71回カンヌ国際映画祭で審査員賞とエキュメニカル審査員賞を受賞した問題作。 監督は女性で、ある裁判における原告の主人公の弁護士役でちょっと顔を出している…

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ベイルートの大爆発事故

レバノン・ベイルートの大爆発事故は、その後反政府デモが起きるなど、中東の事情に暗い者にとって、予想外の展開を見せている。  あの爆発の凄まじさを物語るのは、2度目に発生した白い半球状の雲ではないだろうか。一瞬で消えるが、映像ではそのあと赤みがかった煙が見え、1拍おいて猛烈な爆風が襲ってきている。あの白い雲は、空気中の水蒸気が圧縮されてできたものという説明を聞いたが、大爆発と言われる事故でもあま…

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僕を産んだ両親を告訴する

昨日の予告通り(笑)、今日はどうしても見たかった映画があるので行って来ました。 「両親を告訴する。こんな世の中に僕を産んだから。」がキャッチ・コピーになっているレバノン映画<存在のない子供たち>です。 >レバノン・ベイルートのスラム街で暮らす12歳のゼインは、貧しい両親が出生届を提出していないため、IDを持っていない。ある日、ゼインが仲良くしていた妹が、親の独断で知り合いの年上の男性と強制的に…

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『テロ』・パリ vs. ベイルート

『敬愛するパリよ、貴女が目にした犯罪を悲しく思い ます。 でもこのようなことは、私たちのアラブ諸国 では毎日起こっていることなのです。 全世界が貴女の味方になってくれるのを、ただ羨ま しく思います』 ・ TVアナウンサー シャハード・バラン/  Shahad Ballanさんの言葉、UAE在・シリア人   [引用: フェイスブック] --- パリでテロが起こった1日前、レバノンの首都ベイル…