「こころの相続」 五木寛之著 SB新書510
2020年7月15日発行
ーわずか13歳の中学生だった私は、必死で脱北をはたし故国へ帰ってきたのでした。
ですから長い間、私は親から何1つ相続していない、と思い込んでいたのです。
考えてみれば、目に見えないものを受け継いでいるのかもしれない。
「自分は、じつは相当なものを相続していたんだな」
「こころの相続」とはそういうことです。
金や土地の相続より大事な相続について考えてみることにしたのです。
習慣になっているのは、おそらく、親の背中を見て育っているからでしょう。
私の喋り方は、九州弁で、福岡の