ほっと氏の野鳥の話題 №16 2001年7月
「あゆたか」って聞いたことありますか
北原白秋の詩に「鮎鷹」というのがある。多摩の「あゆたか」、つまり、コアジサシを歌っている。その冒頭を紹介すると、
鮎鷹は多摩の千鳥よ、
梨の実の雫く切口、
ちちら、ちち、
白う飛ぶそな。
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紙幅がないので、最初の部分だけにとどめる。白秋の詩集「海豹と雲」(昭和4年刊)のなかにある。全集でもいいが、ほっと氏は新潮社版『日本詩人全集7 北原白秋』で読んだ。
『日本詩人全集7 北原白秋』の年譜によると、「明治43年2月から9月まで、ほとんど