火曜日の薩摩よみうり俳壇 10月6日
淵脇 護 選
籠もり居のひと日を障子洗ひおり
(評)季語は「障子洗ふ」で秋。単に「障子」だけだと
冬。世のコロナ渦は収束の気配は見えず、「GO Тo トラベル」に始まる経済推進は、国民にウイズコロナの生活を余儀なくしている。巣籠もりの日常のつれづれに、障子を洗って冬支度をする姿が切ない。
秋深し宮沢賢治読み耽る 霧島 内村としお
さざ波の琵琶湖のほとり郁子熟るる 霧島 尾上 春風
もの忘れお互ひ責めず秋暑し 鹿児島 川端清一郎
昭和まで翔んで祈りのほうほたる 霧島 神崎 義史
糖度み