「闇という名の娘」ラグナル・ヨナソン著…女性はどこまで不幸なのか

これまで著者の小説はアイスランドの北部の小さな町に赴任した新人警察官、アリ=ソウルものが三冊翻訳されている。
読書日記はここです。
http://hamidashirakuen.blog36.fc2.com/blog-category-198.html


今回は、アリ=ソウルから離れ、舞台をアイスランドの首都、レイキャビークに移している。主人公は、64歳の女性刑事フルダ・ヘルマンスドッテル。定年で警察署を退職寸前な刑事だ。彼女は自分を有能な刑事であるが、女性ゆえに出世の階段を登れなかったと自己評価している。

だが、職場での評判はかんばしくない。情報を