モーツアルトの非ロマン性

年をとるにつれて、ますます モーツアルトが好きになった。
その完璧さ、形が とてつもなく美しい。
1点の乱れもない。
その美しいということが、どれほど聞く者の心を揺さぶるか。音楽って素晴らしいなあと思います。

しかし、いわゆる ロマンティックではないです。
そこが、バッハと違うところ。

バッハには、いろんな演奏が許される。
あのグールドの素晴らしさ。ゴールトベルク変奏曲の新旧の録音。

モーツアルトは、うちには、ロマンを秘めながら、ロマンティックな演奏を許さない。 形が乱れるのです。
それは、醜悪なものに映る。あるいは、真っ白い服についた、汚れのよう