外国で暮らすということ(114)

前回の最終章
彼らとの交流は続いていたが、僕とふぅ子は
暇にあかせてこの近辺を探索して歩きまわっていた。
そうして見るもの、聞くもの全てに新しい
発見があり、新しい驚きがあった。

    **********

西側の崖を緩やかな階段で降りたところに、
周囲を崖に囲まれた静かな海岸があった。
一方、東側の崖にも階段があり、波打ち際に
沿って石で舗装された広い遊歩道が長く伸びていた。

試しにどこまで続いているのか歩いてみた。
身体に波しぶきがかかるほど海寄りの遊歩道は
4kmほどでビラホヨサの港に突き当たった。

後で知ったことだが、もともと漁村だった