まほろば(素晴らしい場所)
今、手を伸ばしても届かないのに、 どうしてこんなに鮮やかに 思い出すのだろう。なぜ心が騒ぐのだろう。 人は、その地を「まほろば」と呼ぶ。 喩え、どれほどの悲境にあっても、 思い通りにいかない人生であっても、 心の底に一番深く眠っているもの、 それは生まれ育った故郷でもあるし、 強烈な愛が刻み込まれた、 「想い出の地」でもある。 コスタ・デル・ソル(太陽の海岸)の 一角にある、白い街トレモ・リ…
今、手を伸ばしても届かないのに、 どうしてこんなに鮮やかに 思い出すのだろう。なぜ心が騒ぐのだろう。 人は、その地を「まほろば」と呼ぶ。 喩え、どれほどの悲境にあっても、 思い通りにいかない人生であっても、 心の底に一番深く眠っているもの、 それは生まれ育った故郷でもあるし、 強烈な愛が刻み込まれた、 「想い出の地」でもある。 コスタ・デル・ソル(太陽の海岸)の 一角にある、白い街トレモ・リ…
前の日記から1ヶ月近く開いてしまった。 この1ヶ月、大きな問題が芽を出し成長し続けていた。 自分では冷静に対処してきたつもりだが、 今思い出してもパニックになりかけていたようだ。 とにかく、日記は最後まで続けたいので、 詳しい経緯はいずれ後ほど書くことにして、 日記は続けます。 前回の最終章 2年契約の家賃1400シンガポールドルの中には 家具の価格も入っていると言…
前回の最終章 兎に角こうして我々は予約しておいたホテルに タクシーで乗り込んだのだが、ここでもトラブルは 待ち受けていた。 *********** 「あなたからの予約は受けていない」 フロントの若い女性が冷たい目で僕を見ながら 冷たく言った。 「10日前にJALを通じて予約した」 たどたどしい英語で反発したが、受けていないと 言い張る。 押し問答を繰り返…
前回の最終章 イミグレーションを抜け、荷物を待っている時に 聞いてみた。 「飛行機から出た時、三人とも変な顔を していたけど、どうしたの?」 ******** 「だって、ここ変だよ、臭いし暑いし、景色が ウチの方と全然違うし、すっごく怖かったよ、 ほんとうにこんなところに引っ越すの?」とR 「腐ったような空気を嗅いだ途端、帰ろうかと 思ったわ、一体何なのこの…
前回の最終章 当時はまだ白黒テレビで、朝から夜まで番組 (と言っても小学校の学芸会程度だった)の合間に 「We are the Singaporean!」と言うCMが国旗を 背景に流され続けていた。 ******** 話の順番として、なぜシンガポールを移住地として 選んだかを書いておかないと、話の辻褄が合わなく なりそうだ。 実は最初に夢を見て居たのはスエー…
ごく最近趣味人の友人から、暫く日記を 見ていないがお元気ですか?とのメールを 頂き、慌てて確認したら、なるほど(158)を 書いたのが、なんと8月末だったと知り、 自分でも驚いている。 9月から10月にかけて忙しさの中で自分を 見失うような時間を過ごしていた。 そうした時間の中で日記について考えてもいた。 今回の日記はこれまでとは異なる視点で 書いてみた。 …
前回の最終章 ドアーを開けて入ると右に大きな暖炉と 壁沿いに大きな化粧戸棚本棚が作りつけてある。 とにかく広い。ガランとした感じだ。 突き当たりに大きな窓とベランダに出るドアー。 左の壁に主寝室に入るドアーがあった。 ********** 寝室も広い、とても広い。 ベランダに面して大きな窓と両開きの フレンチウインドウ、なかなか洒落ていて、 明るい部屋だ ウオーク・イン・ワードローブ…
前回の最終章 それはまるで奇跡のように帰国の荷物の中でも ひび一つ入らず、今でも夏になると アイスクリームを乗せて楽しんでいる。 ********* 話題を変えよう。 アルテアからラ・ヌシアの3階建ての家に 越してきて、スペイン人の社会で人達と 交わることが始まった。 そこで本当のスペイン暮らしを楽しんで いた僕だが、この家で暮らし始めて1年半 経った頃から、僕の腰痛がぶり返してきた…