スカーフがわずかな風になびいて
金木犀の香りを運んできた
まだ草枯れが始まらない青い草を踏んで
先ほどから並んで歩いた
何も変わらない
何もない
変化が嫌われる
ただかわり映えしない日々
思いっきり叫びたい
もう「イヤ」
忘れることの辛さと悲しさ
そして難しさ
みんな遠い昔の思い出
心の私に語る「私この田舎を出たい」
つないでいた手を離したとき
あの人は私の心を知った
思い出なんか忘れること
この道を歩くと
遠い昔のことがよみがえる
別れた日と同じ金木犀の香りが漂う
過ぎた日々の記憶を消す
思い出は語らない
香りだけが風に舞う
カテゴリ:旅行・お出かけ