勤務先のビルの入口に、けっこう広いスぺ―スがあり、
桜の木やら花やらが咲いて、
毎朝重い足取りで急な坂道を上がる、私の心を軽くしてもらっている。

その中でも、地を這うようにして
どんどん通路側に低くせり出てくる、生命力の強そうな花がある。
葉は肉厚でプックリ、小さく赤い可憐な花を沢山付けている。

誰も水やりなんかしていないと思うが、年中元気で、
夏場はあっという間に伸びる様子から、暑さ寒さに強い植物なのだろう。
私はこの花が大好きで、毎朝そっと挨拶をする｡

しかし、この時期毎年業者が入って草刈りを行う。
去年もその場に遭遇し、せっかく満開に赤く咲い