連載:読書感想文

131、『いのち』(瀬戸内寂聴著)は著者自らの95歳の友との生きざま描く

『いのち』 瀬戸内寂聴著 講談社 
2017年12月1日発行
ー瀬戸内寂聴は、僕は、以前に、『女徳』を読んで感動し、「朝日新聞」掲載の、月に1回の寂聴のコラムを読んで、現在、98歳で大いに自らの思い、考えを主張しているのを確認している。だから、以前はあまり読まなかった寂聴の本も、興味を持ってブックオフで探していたら、この本を見つけた。これも、面白く興味を覚えた。河野多恵子、大庭みな子は、親しい友であり、ライバルであったことが書かれていた。男女関係も、こうしたことがあるのだと思った。それにしても、95歳で、これだけの小説が書けることは素晴らしと思った。寂聴