「思い出のあの場所」関西は栄光と没落の赤松氏の2城址

関西に関しては完全に私の趣味から選び出した。それは室町幕府重職、四識の一角を占めた赤松氏興隆の因となった白旗城址、赤松満祐が自刃し滅亡した城山城址だ。

南北朝時代を語る時、赤松氏を除いて語ることはできない。播磨の豪族赤松氏は円心の時代、後醍醐天皇の建武中興に尽力、その後醍醐天皇が足利尊氏と対立した時は尊氏に与同した。九州に落ちようとした尊氏を新田義貞軍が5万の大軍で追撃した折、僅かな兵力で白旗城に陣をひいた円心は見事新田軍の進撃を阻止したのだ。

こうしたことから足利幕府の重鎮となった赤松氏は円心の曽孫満祐(円心との血のつながりはないが)の時、六代将軍