滝に打たれてみたくなって

禅の本を読んでばかりいると頭でっかちになるので、滝にでも打たれてみようかと。
幸い今日は朝方まで吹いていた強い風もおさまり青空が透き通るような天気となった。
それでも立冬を過ぎただけあって空気は冷たい。
住居地の最寄り駅から普通電車で数駅西に揺られると県内最大の繁華街まで運んでくれる。それから地下鉄で一駅、新幹線の発着する駅の高架をくぐり数百メートルも登坂すればそこは都会の喧騒が届かない静かな世界になる。
登坂道は地元の有志が清掃をしているらしく、箒の掃き目を残した地肌のはっきりしたものだった。

先ずは雌滝。細い糸筋を引きながら落ちこむ先はその繊細さに