焼物趣味の実用。 「酒器と素人茶道」

焼物に興味を持ったのは50年以上も前の大学生の時だった。名古屋は近隣に瀬戸、常滑、美濃などがあり京都、金沢も比較的近い。それに加えて、松尾流など茶道も盛んだ。焼物店や骨董屋さんも多い。

ある日大学通学の乗換場所だった名古屋の栄に骨董店を見つけ、その店先に志野焼のぐい吞みを見つけた。酒は飲めなかったのにそのぐい吞みが気に入ってしまい何度もその店に通った。その店の老主人と言葉を交すうちにそのぐい吞みを買うことになった。

以来数十年、志野、萩、備前、九谷、京都、唐津、などに巾を広げ、茶碗、壺、オブジェ、酒器、皿、香炉、など収集した焼物の数は優に200点