逝く道程の一コマ、残される俺 : 05 《 なんて好日な 》

11月中旬 ○日
カミさんの容体は 脚の浮腫み以外は、外観上あまり変わりは無い。
時は紅葉真っ盛りとなったようだ。
あまり遠くへは行けないが、片道一時間程度の処なら 何とかなるだろう。
今回はTV番組で紹介された 土岐市の「曾木公園」に行く事にした。

前日のカミさんからは あまり良い返事はなかった。
天気予報も「雲有」だ。
だが、この日を逃す事は出来ない。
カミさんには 来年の紅葉はナイのだから・・・・桜も・・・・

朝、いつも通り看護師さんが訪問。どうしても出発は10時半を
過ぎてしまう。
看護師さんが帰ると、カミさんはソソクサと外出の準備を始める。