逝く道程の一コマ、残される俺 : 07 《 カミさん怒る : 2 》

失言て奴は、得てして相手を上げようとした時に出る。
前回のカミさんに怒られた日から 10日程経った日か。
カミさんと食卓テーブルで向かい合っていた時で有る。

カミさんは遠視メガネを掛けると、目が一段大きくなり、
普段より可愛い顔になる。
その時もその顔を見て、改めて『カワイイナ』と思った。
そして 発した言葉がこれだ。

「 皆の想い出に残る ○○さん(カミさん)の顔は、皴だらけの
 婆さんの顔ではなく、この可愛い顔だぜ。」と。

カミさんは暫し間をおいて、
「 Jさんは全く、ワカッテナイ! 」
テーブルを「ドン!」と叩きそうな勢いである。
涙は ボタ