連載:読書感想文

149、『いまを生きるちから』(五木寛之著)は「日本人の持っているちから」を信じ、それを伸ばしていく

『いまを生きるちから』 五木寛之著 角川文庫
平成20年12月25日発行
ー「ラジオ深夜便」(2020年12月号)の「五木寛之のラジオ千夜一話」の「コロナ禍に思うことその3」で、僕が特に感動したことを、五木さんが書いていた。
ー個人の努力ではどうすることもできない現実を目の前に突きつけられ、無力感にさいなまれる。
 「努力はうそをつく」という羽生結弦さんの言葉に、それでも努力を積み重ねていくアスリートの心意気を感じる。
 「生かされている自分」という感覚を大切にすることで、「他力」を実感する。
 人生のありとあらゆることが、自分の努力や頑張りだけによるも