連載:読書の話題 (^^)/

“まっとう“ に生きる

「あんたがどうしてそんなに生きることに苦しんでいるか教えてやるよ。それはね、四六時中、己のことばかり考えているからだよ!己の心がどうだこうだって、まっとうな奴はそんなこと考える暇なんかありゃしないんだよ!」

「その、まっとう、というのはどういう意味でしょうか?己の心の内を省みることなく銭金や私欲のために生き続けることが“まっとう“ということでしたら、わたくしはそんなもの・・・・」


「“まっとう“ってのはね、人さまのために生きているってことだよ。家族のためでも、お客のためでも、道で困っている人のためでも、何だっていいんだ。人さまのために生きていない奴