不生の仏心のままでいなさい
という事に対して私は、
「そうするように努めなさい」
と捉えていたことろがある。
ここにあるのは、
不生の仏心という''いい心''と
自我の煩悩という''悪い心''の
二者択一になっていて、
どちらにするか自分で選び取るという考えだ。
これは自力そのものといえる。
そもそも
凡夫である私たちには
自分の力で煩悩をやめることなどできない。
ここがまだ徹底していなかった。
自分の力で身ぎれいな自分になろうと
まだしていたのだ。
どこまで行っても自力から抜け出せない愚かさ・・
これこそがまさしく
煩悩そのものなのだろ