チェスキー・クルムロフの観光を終えて、次の訪問地のホラショビツェを目指してバスは動き出した。
クーラーの効いたバスは30㎞先にあるチェコ南部の、世界遺産となっている小村の街並みを見に行く。
その村のことに触れる前に、書棚に加賀美雅弘著『ハプスブルク帝国を旅する』(講談社現代新書)があったことを思いだし、チェスキー・クルムロフについてどう書かれているか確かめようと、23年振りで手に取った。
著者の加賀美先生も東京学芸大学の助教授から、2004年に教授になられている。
チェスキー・クルムロフの旧市街を取り巻いて流れるブルタヴァ川は、北に25kmほど流