『第九』で思い出すこと

いつもこの季節に『第九』が聞かれるようになると思い出すことがある。
 今から36年前、「『第九』を歌った町の地域福祉」と題して取材記事を書いた。当時『北海道の福祉』という300頁余の冊子を、10年ほど北海道新聞社から刊行していた。
北海道社会福祉研究会編として、私の所属する組織がその事務局を担って発行していた。
 先進的な清水町の「地域福祉」を『第九』との絡みから書けないか、と編集委員会からの依頼で取材し、書いたものが以下の記事であった。ここでは本題の「地域福祉」については省略。

 (一)苦難の末の喜び
 昭和55年12月7日、午後3時すぎ、清水町民の