連載:闘病と山散策

闘病と山散策その10

2021年:年初めの山散策は、昨年暮れに敗退した鷹取岩とする。
闘病中の山歩きながら、過去の山行を振り返ると悔しくて再挑戦となった。
ただしコースを変えて持方からの入山、大円地越までは順調だった。
しかし小草越に向かう道は険しく、554m櫛ヶ峰のピークを越え、小草越えには何とか着いた。だがフジイ越に向かう登山道はさらに険しくなり、風にあおられても、倒れまいとする木の根が浮き上がり、登山道を覆う。以前とは変わった登山道に妻が根を上げる。フジイ越手前にある460m峰のピークを登る途中から下り始めた?後についた私はすぐに理解し、自分も引き返す限界地点に来てい