妄想爺やの喜怒哀楽42
先日、僕は久しぶりに、グリコのビスコを食べた
昨今の、スイーツ菓子からすれば、昔ながらの素朴なお菓子だ
それは、自分で買ったのでも、持っていたのではないビスコだ
近所の商店街にある、顔見知りの古本屋の店主のお孫さんの女の子からの、初おすそ分けだ
いっしょに店番をしていた、1歳過ぎのお孫さんが、手に持ったビスコの箱から、店に入った僕に1つを取って、「 どうじょっ 」と言って、小さな手のひらで握ったビスコを、精一杯、手を伸ばして、僕にくれたのだ
コロナ禍の3蜜自粛のならいからは、外れた行為かもしれない
しかし、その時は、
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