黒山で「脱走様」に成った平九郎

5月18日渋沢成一郎、尾高惇忠とはぐれた平九郎は秩父往還を吾野から山道を顔振峠ヘたどり着き、峠の茶屋の女主人に旧幕府軍隊士ではと見破られ、女主人は新政府軍がいない秩父への道を勧め、平九郎は大刀を女主人に預け百姓に変じ茶屋を後にする。

だが、女主人が勧めた道では無く、何故か、黒山、越生への道を下る。だが、黒山で新政府軍広島藩の斥候と遭遇持っていた小刀で応戦、一人の腕を切り、一人に傷を負わせるが右肩を切られ、足に銃弾を受けた。

斥候は仲間を呼びに走ったすきに平九郎は川岸の岩に座して観念の自刀する。享年22歳  戻った新政府軍は平九郎の首を刎ね今市宿(現越