温泉語物No.1753 「対等かい?」(やや難問)

 温泉法によれば、源泉の成分分析をして、ある一定の成分が基準値以上含まれていれば、温度にかかわらず温泉と呼んで差し支えないことになっている。そのため源泉温度が20度前後の鉱泉でも成分分析をして温泉を名乗るところが多くなってきた。源泉温度が20度くらいだと、当然のことながらボイラーで加温する必要がある。そして、せっかく加温したお湯だから、そのまま掛け流しにしたのではエネルギーの無駄遣いになってしまう。ということで、多くの場合、循環方式が採用されている。でも、中には加温掛け流しという贅沢な宿もある。

 「だけど、温泉と鉱泉とは対等かい?」

 ちょっと待て