後進に道を譲らない困った老人

 日本人の平均寿命が延びて来たのは喜ばしいことだろうが、それに伴って新たな問題も生じている。
 その一つが健康寿命との差が大きいことである。男子で見ると82歳くらいの平均寿命であるが、健康寿命となると10年近く下である。ということは、他界する10年くらい前から自立できてないということになり、何らかの介護を必要としていることである。医療が進歩したので生きながらえる期間が伸びたともいえよう。俗に、ぴんぴんころりの人生が望みというがそれを実現するのも大変そうである。我が家で見ても。祖父は64歳の時に畑で倒れて即日に、祖母は74歳の時に縁側で縫い物をしていて倒れ