光の春…二月の想い

  一年のうちのどの月もそれぞれに感慨が深い
ものであるが、二月という季節は私にとって
何か特別な想いを抱かせる。

 二月は「春夏秋冬」という仕分け方をすれば
確実に「冬」に属する。
でも体感的には「冬」にも拘わらず、微かに
「春」をも内包している。

 「春隣(はるとなり)」又は「春の隣」という
言葉がある。
寒さ極まる大寒(1月20日頃)から15日目
の頃を指すようである。
ちょうど立春の頃にあたる。

 立春が過ぎた頃から、心なしか春の隣に
いるような感覚になるのは何故だろう。

 それは日の出が早くなり確実に日脚が伸びた
ことによる。
「光の春