光と陰の相克

 
ステイホームと云われて一年以上は経った。
それは、元々アウトドア派でない私にとっては
それほど苦にはならなかった。
家に引き籠り読書をしたりPCを相手にしたり
するのは私の性に合うと思っていた。

 しかしながら、あんなに好きだった読書意欲
が薄らいできた。
…というよりは、読みたいとは思っても気力が
なくなり持続時間が短くなっている。

 時々日替わりのように襲ってくる心の澱みが
あり、頭の中が真空のようなあるいは何か鈍重
な鉛の塊でも詰まっているような気がする。

 思い切って電車に乗って遠くのスーパーに
買い物に出かけた。

 その日は、澄んだ