時空散歩 ― 葉牡丹と谷中・天王寺 ―

「葉牡丹や累ねて軽き年一つ」(石塚友二)

このところ散歩の途中でひと様の玄関先、門扉の前にプランターに寄せ植えされている葉牡丹が目に付く。芯の近くから葉の先に行くにしたがって深紅或いは赤紫から白くなっていくのや、クリーム色、濃紫一色或いは縮れた葉が海藻の様な葉、或いは葉の巻き方が緩かったり、しっかりだったり多彩である。彩の少ないこの時季だからこそ目立つのかもしれない。一株一株丁寧に植えられている。品評会の審査員よろしく拝見しているのだが甲乙つけがたくそれぞれに面白く、散歩の楽しみになっている。
私の散歩はいつものことながら時空散歩になる。
「そういえば