連載:読書感想文

22、『「司馬遼太郎」で学ぶ日本史』(磯田道史著)は後世をよくしたい、それに少しでも力を添えたいと

『「司馬遼太郎」で学ぶ日本史』 磯田道史著
NHK出版新書517 2017年5月10日発行
ー「文芸春秋3月号で半藤一利追悼で、保阪正康さんと共に磯田道史さんが追悼文を書いているので、磯田さんの本を読んでみようと思い、この本を読んだ。感動した!日本人の長所、短所を指摘し、「自己の確立」が大事である。「たのもしい人格を持たねばならない」と言い、国家が命令を下してみんなが「1億玉砕」を叫んで戦争に行く、付和雷同していく日本人の姿。坂本竜馬のように、周りがどうあれ、しっかりと自己を持って時代を動かした人たち、こうした「たのもしい」人物を、緒方洪庵のような、自己