連載:読書感想文

23、『素顔の西郷隆盛』(磯田道史著)で西郷さんの人間像が分かった気がした

『素顔の西郷隆盛』 磯田道史著 新潮新書
2018年3月30日発行
ー磯田さんの著書を読みのは、2冊目、西郷さんの素顔が分かったような気がした。西郷なくして維新史は語れず、異端児・西郷が建てた国家で今なお私たちは暮らしていると。今から150年前、西郷という男の強烈な個性をもってしなければ、新しい日本は生まれませんでした、と。新国家を作るために、徹底した破壊を断行した、と磯田さんは指摘してくれた。
ーこの異端な人物なくして今の日本の姿はない。
 加治屋町はわずかに70数軒ですが、その狭い地域から西郷と大久保の他にも、大山巌や東郷平八郎、山本権兵衛など、後の