連載:読書感想文

25、『武士の家計簿』(磯田道史著)は江戸、明治維新、明治と生きた武士の家族の確かな生き様描く

『武士の家計簿「加賀藩御算用者」の幕末維新』磯田道史著
新潮新書 2003年4月10日発行
ーこれが、磯田道史さんの著書の3冊目に読了した本です。もう1冊、『日本人の叡智』という本も購入してあります。それにしても、どの著書も読み応えがあります。そして、この『武士の家計簿』は、磯田さんの初期の代表作の著書だと思います。歴史研究者の見事な成果ど作品だと思います。
ー「金沢藩士猪山家文書」
 武士の家計簿を探していた筆者にとっては、僥倖そのものであった。この武士家族の家計簿に焦点をあて、江戸時代から明治・大正にかけて、武士・士族がどのような日常生活をおくったの