何をしても楽しくない憂鬱

フルーツに飢えていたんだわ
毎日 ひとつ りんごか きゅうい か なつみかんかを 買う。
私の 体中の臓器が 喜んでいる。
水を得た 魚のように

音楽に飢えていたんだわ
わすれていたの

昔の歌が
心のひだに
深く 静かに
しみてゆく

文学に 飢えていたんだわ
薫り高い 文芸作品に

芥川龍之介の  みかん に出会う

虚構を交えて それが技術? みかんの鮮やかさが 視界に
広がる
芸術の世界が 私の心を わしづかみにする

文学講座で取り上げられた作品である。
講師は

何をしても 楽しくない 
龍之介 佐藤春夫 中原中也 らの 憂鬱を 語る。