歌舞伎座3月公演 第三部

銀座に向かうバスがガタガタと揺れる。エンジンの調子が悪いのかと思ったら、地震とのこと。ドアを開けて、しばらく停車。直ぐに収まったから良かったけれど、最近多くて不安になる。

楼門五三桐、舞台は満開の花に埋まる南禅寺の山門。時節とピッタリあって、見ている方もウキウキしてくる。
「絶景かな、・・・」とご機嫌の石川五右衛門(吉右衛門)。この後山門がダイナミックにせり上がるのだが、芝居は15分程度で終わり。勿体ない。

玉三郎の「雪」と「鐘の岬」。
「雪」は三味線、箏2人と2基の灯明というシンプルな舞台。仄暗い照明、動きの少ない舞が、男に捨てられた芸妓の哀しさを