島崎藤村の「破戒」を読んで!

1904年~1906年にかけて書いた長編小説「破戒」は、長野県飯山で教員生活を、この小説を書くにあたって、辞め上京して34才に自費出版しました。

上京した2年間の生活は厳しくて、幼い子供たち3人を病気で亡くし、妻も栄養失調のため1910年に亡くなりました。
「破戒」は日本の封建制のゆえに、同じ人間でありながら差別されるという不合理を日本の悲劇として取り上げています。
作者は、明治時代になってもなお差別される部落民の丑松を主人公を通して、その心の悲しみを描いています。

丑松は部落出身の思想家である猪子氏の書いた本を読み、どうして自分たちだけが他の人間か