36、『さよならドビッシー』(中山七里著)は久しぶりに感動した新作だった

『さよならドビッシー』 中山七里著 宝島社文庫
2011年1月26日発行
ーこの中山七里という作家も、ラジオ深夜便で、話をしているのを聴いて興味を惹かれ、読んでみようと思い、ブックオフで、この著作の文庫本を買って読んだ。現代を描いた小説では、思いがけなく面白く感動させられた。登場する人物に興味をそそられた。彼らの生き方も共感できた。
ー鬼塚先生。
 岬洋介さん。
 香月遥さん。
 片桐ルシアさん。
「ニート?クレジットは借金、フリーターは無職。親の金で生活して定職に就こうとせんような奴は穀潰しと言うんやあっ」
 頭と口が人一倍元気なお爺ちゃんの独裁はその