死の世界・・命の哀しさと尊さ


   ~~~ 読書感想 ~~~

ルビィ  重松清  評価 ☆☆☆☆


同じ痛みを抱いて、俺たちは、生きている。

自ら命を絶った少女・ルビィと出会った、
中年作家のダザイさん。
「ねえ、ダザイさん、一緒に行こうよ」
ルビィが誘ったのは、見知らぬ誰かの命を救う
ための旅だったーー。


作家の仕事に疲れて自殺を図ったダザイさんは、
一人の少女・ルビィと出会った。
三年前に命を絶った彼女は、
「七人の命を救わないと天国に行けないの」。
ダザイさんは、その義務(ノルマ)を果たす旅に
付き合わされ、出会った人たちの心の中に
自分と同じ痛みを次々に見つけて…