沢水のやさしく唄ひ花山葵 名取袿子
鮫皮にておろせる山葵クリームめく 鈴木ひろ子
伊豆の宿山葵下ろして鮪に載せ アロマ
裏山の瀬音やさしき花山葵 羽賀恭子
風光り山葵田の水迸る 伊藤いな栄
箸休めとは湯通しの花山葵 鈴木直枝
山葵の葉敷いていろいろ供される アロマ
沢音に醒めて光の花山葵 德田千鶴子
鶯の声のこぼれる山葵沢 中山静枝
山葵田のせせらぎに沿ふ黒揚羽 岡崎春菜
花山葵たどり着きたる隠れ滝 平居澪子
もり蕎麦にそへて山葵のすりおろし 泉一九
山葵田