「ああ、これこれ。この感覚」
自転車を停め小径に入った途端、ふかふかの大地が迎えてくれる。
コロナで休業していた公民館が再開しても、週一回のジョギングクラブには行けなかった。もうこのまま辞めてもいいと思っていた。
そんなところに仲間からメールが来た。この仲間から離れるのはもったいない。
筑波山にはケーブルカーで上り、男体山と女体山の間を歩いただけなのに、筋肉が全くない感じがしたのも背中を押した。
自転車が2台停まっている。仲間の後ろ姿が見えたが、声をかけなかった。
最初は早足で歩こう。気温はひんやりとし、木々の上には青空が広がっている。足元に