何が起きても絶望するな !

(有吉玉青著「世界は単純なものに違いない」平凡社 より)

映画「浮雲」(フィンランド、1996年 アキ・カウリスマキ監督)は、実に不運な夫婦が主人公。(これでもかこれでもかというほど)不運が続き、何をやってもうまくいかない・・

人生は確かに、ままならないものだがこの夫婦、不運を悲しんだり、嘆いたり、驚いたりすることなく、(目の前の「苦」に表情を変えることも無く)実に淡々と受け入れている。そして物語の後半、この二人に転機が訪れる

かねてから望んでいたレストランの開業に(知人の協力も有って)こぎ着けることが出来たのだ。しかしオープンした日、客は一人も来