連載:わが道

『わが道』(66)教育社会心理学・発達社会心理学③学級心理学の基本問題(1520)

 今まで見てきたものとは、ガラッと調子を変えて、教育社会心理学の基本問題の一つ学級心理学との関わりを述べてみようか。
wakohは、東大社会心理学研究室に赴任以来、極めて忙しい日々を送っていた。その一端はここでの日記からも窺い知れるであろう。
 ところが、ある時アポイントメントの後、突然ある編集者からの訪問を受けた。その時点では未知の方だった。中堅の教育出版社のある雑誌の編集長だった。慶應義塾出身の女性編集者だった。その雑誌に、教育社会心理学のテーマで、何か月か連載してもらえないかとの趣意の依頼だった。躊躇せざるを得なかった。時間が乏しかったからである