読売俳壇 6月1日
俳句 溝渕 護 選
看護師の働く姿風薫る 姶良 松元 冨郎
(評)季語は「風薫る」で初夏。昨今コロナウイルスの感染者が全国的に拡大し、国民は疲れ切った状況。その中で医療従事者、わけても看護師の献身的な働きぶりには感謝。切り札はワクチン!それも医療従事者の活躍に期待し、コロナ渦の終息を祈るしかない。
陽炎の軋む市電に母の席 霧島 秋野 三歩春めくやくるんくるんと巻きし髪 霧島 石田 和哉
曽我の傘焼くは赤ふん薩摩兵児(へこ)霧島 内村としお
草笛や牧場の馬を呼び寄する 霧島 尾上 春風
車