稗田阿礼は実在の人物でない(私論)

稗田阿礼(ひえだ の あれ、生没年不詳 7世紀後半から8​世紀初頭)をご存じの方は少ないでしょう。記憶力はずば抜けており、その聡明を買われ「古事記」編纂者の一人とされていますが、調べると怪しい点が多い人物です。

私論ですが「稗田阿礼は実在の人物ではなく、藤原不比等の隠れ蓑である。」『日本書紀』と『古事記』は独裁者・藤原氏に有利に編纂するだろうと誰もが推測するでしょう。そこで不比等は編纂に口出ししてないと見せかけるために稗田阿礼という架空の人物を設定し、古事記の序文に次のように書きました。

時有舎人。姓稗田、名阿禮、年是廿八。爲人聰󠄃明、度目誦口、拂耳