『宵待草』幻想

  雨が降ったり止んだりの六月のいちにち。
雨の匂いと若葉の匂いが交互に流れ込んでくる。
時折、雲の切れ間から微かに光が射してくると
遥か遠くに連なる六甲の山並みがくっきりと
稜線を見せている。

 その日は、久しぶりでオフ会に参加した。
夫とふたりでオフ会に参加するのは何年ぶりだろうか。
全国区の「短歌コミュ」なのに今回は地元の神戸で
開催してくれたのでふたりで参加することが出来た。

 いつもはオンライン上で実施する「短歌会」だけど
その歌会が100回目を迎えたので、記念のオフ会として
ここ神戸に歌仲間たちが集った。

 オフ会は、参加者の自己紹介か