薔薇の香に包まれて、ゆっくりとティータイム。清里「萌木の村・ローズガーデン・フェアリーティルズ」

 清里と言えば、私達の世代には所謂「アンノン族の聖地」として一世を風靡した(些か安直な)「高原リゾート」と云うイメージである。しかし、そこには、それ以前から自然と文化の香りのする施設もあった。一つは、戦前から続くキリスト教的精神と農業を融合させたポール・ラッシュ先生が、「清泉寮」を中心に始めたキープ協会の運動である。そして、JR小海線を挟んで反対側に位置する「萌木の村」も、清里が「安直なリゾート地」となる以前から存在する施設である。元々は、清里に一軒だけあった喫茶店に始まり、その後リゾート・ホテルやレストラン、そして、屋外でバレー公演等の文化事業も手がけ