小説のなかで違和感を感じた表現

2003年6月から2004年4月まで読売新聞に連載された渡辺淳一の「幻覚」をたまたま図書館で読んで、渡辺淳一なんか前からキショいですから毛嫌いしていたのでますます気になって購入しました。
父子相姦の話で、その女性が縊死したことを友人(ひとりは身体の関係ありの男)が語り合う場面です。(492頁)
「ほら、あんなに赤い月が」
「先生、あそこに行ったのよ。」
「あそこには、先生のパパもいるんだろう?」
「そう、先生、パパの所に抱かれに行ったのよ」
「先生、パパとしか感じなかったのだから。」
そうなのだと、僕が素直にうなずくと、美奈は明るく言う。
「いいなぁ、先