「渡辺淳一」の日記一覧

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小説のなかで違和感を感じた表現

2003年6月から2004年4月まで読売新聞に連載された渡辺淳一の「幻覚」をたまたま図書館で読んで、渡辺淳一なんか前からキショいですから毛嫌いしていたのでますます気になって購入しました。 父子相姦の話で、その女性が縊死したことを友人(ひとりは身体の関係ありの男)が語り合う場面です。(492頁) 「ほら、あんなに赤い月が」 「先生、あそこに行ったのよ。」 「あそこには、先生のパパもいるんだろう?」…

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147、『いつまでも男と女 老いかたレッスン』(渡辺淳一著)は70歳を超えた人、結婚生活を楽しんでください、と

『いつまでも男と女 老いかたレッスン』 渡辺淳一著 新潮社 2014年2月20日発行 ー恋愛は変わることである。  恋愛の功徳は、変わることである。   科学や技術がいかに進歩し、生活や環境がいかに変わっても、永遠に変わらず進歩しないものがある。  これを素直な目で見詰め、書き残していくのが、「文学」である。  時代を超えて変わらぬ、人間の真の姿を正確に写しとどめたものでなければならない。  時…

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52、「熟年革命」(渡辺淳一著)は吾がプラチナ世代に生き方示す

「熟年革命」 渡辺淳一著 講談社文庫 2011年5月13日発行 ー「プラチナ世代」  長いあいだ人生を生きてきて、その体験を基に心に深い輝きを秘めている人々を、このように呼びたいと思う。  他人に迷惑さえかけなければ自分らしい生き方に徹して一向にかまいません。 「プラチナ・スタイル」  いま仕事も結婚も含めた男女関係が大きな変革の時代を迎えている。  女性の発想、女性の視点は男性とはかなり異なり…

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渡辺淳一著「神々の夕映え」を読む

「神々の夕映え」 渡辺淳一著 講談社 1978年5月20日発行 ー別に、私は憎んでいるわけではなく、不気味に思っているだけだった。自分が助けた子どもが、毎年着実に大きくなっていくという実感が怖いだけだった。  私は少年の年賀状をもう二度と見たくなかった。 「しかしこんな狭い町でも、いろいろな人生があり、いろいろな死に方があるものですね」改めてアーミイがいった。それはたしかに彼のいうとおりに違いな…

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『阿寒に果つ』北海道文学館特別展

渡辺淳一著『阿寒に果つ』のモデル加清純子の特別展があり、4月13日の初日に、加清純子さんの実弟・詩人の暮尾淳さんの講演があった。  中島公園内にある北海道文学館は家から歩いても20分くらいであるが、10時から展示を見て、その後に講演を聞こうと思っていたが、館内は大変な人であった。  そのどれもが高齢者で髪を長くしていたり、文学や美術に関わりを持っているような人達であった。  講師の暮尾淳さんは加…