連載:宗教3

弱さは財産という見方 (自分のためのメモ)

曽野綾子さんの本を読んでいて、人間の弱さに関する文章に出会った。

「総合的な人間というものは、決して強くだけあるものではない。強く見える人間は、弱さを隠しているだけである。そして隠さねばならぬ、ということは、それだけで、その人の弱さとなる。
もう一つ、弱さを自覚する時に、初めて人間は、強くなる方法を見つけるのである。いわば弱さは、その人のれっきとした財産である。」
          『私の中の聖書』より

注意深く読むと、強い人間と、強く見える人間とを曽野さんは区別している。本当に強い人間と、見かけを強くしている人間とは、別物なのだと。

見かけを強