「カナカナカナカナカナ〜」
故郷でヒグラシと呼んだ蝉が鳴いている。この蝉が鳴くと、夏真っ盛りが過ぎた感じがしたものだ。
「ミーンミンミンミン〜」
「ジージージー〜」
他の蝉も手加減なく鳴いている。「全員集合」だ。前を歩く男性を追い越そう。車道に降りた。
友人の顔を見て思いっきりお喋りを楽しんだ。二人とも2回のワクチン接種を終えた。
旅行に行きたいから、その間猫の餌やりに来てくれないかと言う。もちろん引き受けた。そんな気持ちになる程元気になったのが嬉しい。私に出来る事は彼女の話を聞いてやり、仏前にお参りする事くらいだ。
走るつもりはない。ずっと走